愛犬と安全に楽しむ夏の旅行!┃外出時の注意点について

2024.09.03

夏に愛犬との旅行を計画している飼い主様も多いでしょう。楽しみな旅行ですが、外出時には気をつけるべきこともあります。

今回は犬との旅行による外出時の注意点や安全に楽しむための準備についてご紹介します。

■目次
1.旅行前の準備
2.移動中の注意点
3.宿泊施設での過ごし方
4.食事と水分管理
5.夏の暑さ対策
6.緊急時の対応
7.まとめ

旅行前の準備

<健康チェックと予防接種の確認>

事前に動物病院で健康診断を受けて、旅行ができる健康状態かどうかを確認してもらいましょう。獣医師に旅行先を告げて、特に注意すべき感染症などがあるかどうかも併せて相談すると良いでしょう。

予防接種は病気の予防のためにも必須ですが、証明書がないと宿泊施設に泊まれないこともあります。そのため、事前に証明書が必要かどうかを確認しておきましょう。

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<必要な持ち物リスト>

愛犬との旅行の際は、以下を用意していきましょう。

・鑑札と予防接種の証明書(ホテルなどで提示が必要になることが多い)
・移動用のキャリーケース
・トイレ用品
・いつも食べているフードと食器
・移動の間に必要な水
・首輪とリード
・普段飲んでいる薬があれば用意する

その他にも、行先によって雨具や虫よけスプレーなどもあると便利でしょう。

<緊急時の連絡先(現地の動物病院情報など)の確認>

旅行先だけでなく、道中も含めていくつかの動物病院をピックアップして連絡先をリスト化しておくと安心です。

移動中の注意点

自家用車や公共交通機関で向かう場合は、愛犬を必ず移動用のキャリーケースに入れ、目を離さないようにしましょう。自家用車の場合は、こまめな休憩も大切です。公共交通機関を利用する場合は、飼い主様の足元にキャリーケースを置き、タオルなどで目隠しをして外が見えないようにしておくと犬が落ち着けることも多いです。

宿泊施設での過ごし方

<ペット可の宿泊施設の選び方>

旅行サイトなどでペット可の宿泊施設は簡単に検索できます。ただし、大型犬は不可などの条件がある場合も多いため、細部までしっかり確認しておきましょう。心配な場合は施設に直接問い合わせると安心です。

<部屋での過ごし方と注意点>

慣れない場所では、愛犬がいつもより興奮してしまうこともあります。普段はいたずらをしないのに、好奇心から食べてはいけないものを口にしてしまったり、危険なところに入りこんでしまったりなども考えられます。そのため、部屋についたらキャリーケースから出す前に部屋を十分に確認して、危険がないように準備しましょう。

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一息ついたらすぐにでもドッグランなどに出かけたくなるかもしれませんが、移動によるストレスが落ち着くまで静かに過ごし、十分に休ませましょう。

宿泊施設ごとのルールに従うのはもちろんですが、他の宿泊客への配慮も大切です。外に出る時は必ずリードを短く持ち、すぐに愛犬を引き寄せられるようにしておきましょう。

食事と水分管理

人間の場合、旅行先でいつもよりも豪華な食事を楽しむことは旅の醍醐味ですが、犬の健康のためにはできるだけ普段と同じ食事を与えることが重要です。慣れない場所で初めて食べるものを食べさせることは、リスクが大きいです。
また、移動の直前直後の食事は避け、落ち着いた時間に普段より少量を与えると良いでしょう。

水は人間が飲める水を入手できる環境であれば心配ありませんが、犬用のペットボトルを携帯しておけばいつでも水分を補給できます。

現地で特別な食べ物を与える際は、ごく少量にとどめましょう。人間の食べ物の中には犬にとって有害なものも多いため、注意が必要です。

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夏の暑さ対策

夏の旅行には、犬用の経口補水液や、水分補給用ゼリー、ひんやりアイテム、ミストファンなどのグッズがあると便利です。犬は普段よりも疲れているため、屋外での活動は涼しい時間のみにとどめましょう。

車で移動する際は、こまめに休憩をはさんでその都度水分補給をさせましょう。車酔い防止のためにも、休憩ごとに涼しい場所を選んで少し歩かせると良いでしょう。

緊急時の対応

犬の健康状態に緊急事態が生じた場合は、まず宿泊施設に相談しましょう。施設によっては近隣の動物病院を紹介してくれることもあります。また、持病のある犬の場合は、旅行前にかかりつけの動物病院に相談し、どのような緊急事態がおこる可能性があるのかを確認しておくと良いでしょう冒頭でもお伝えしたように、予め旅行先の動物病院情報をリスト化しておくことも重要です。

まとめ

旅行は飼い主様にとって素晴らしい思い出になるだけでなく、犬にとってもストレス解消につながったり、好奇心が満たされたりとメリットが多いと言えます。旅行が決まったら、動物病院でよく相談し、安全な旅行を楽しみましょう。

岡山県岡山市を中心に地域のホームドクターとして診療を行う
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この記事を書いた人
永原 未悠(ながはら みゆ)
  • 永原動物病院 院長
  • 永原 未悠(ながはら みゆ)

飼い主様へのインフォームドコンセントや、信頼関係を大切にしています。大事な予防も含め、疾患(病気)への治療や方針について話し合い、飼い主様と一緒に進めてまいりたいと思います。

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