犬や猫の嘔吐の原因とその予防について

2023.12.05犬・猫

ペットとして家族の一員となる犬や猫は、時として突然吐いてしまうことがあります。嘔吐は多くの原因によって引き起こされ、単なる一時的な不調から、深刻な病気のサインまでさまざまです。

様子を見ているうちに手遅れになってしまった」という事態を避けるためにも、ペットが吐いてしまう原因や、気をつけるべきサインを知っておくことは非常に重要です。

この記事では、犬や猫で嘔吐を引き起こす可能性のある一般的な原因を探り、その予防法や家庭での対応について解説します。


■目次
1.嘔吐の原因
2.来院の目安
3.予防法とご家庭での注意点
4.まとめ

嘔吐の原因

嘔吐の原因は多岐にわたり、すべてが病気に直結するわけではありません。食べ過ぎや早食い、運動した直後の飲水などにより嘔吐が引き起こされることがあります。犬では空腹が原因で嘔吐してしまう場合もあります。
猫では、グルーミングにより自分の毛を飲み込むことで、お腹の中で毛玉ができ、嘔吐につながることがあります。

一方、病気が原因の場合は、胃腸炎、膵炎、腎疾患、内分泌障害など、さまざまな可能性があげられます。
また、おもちゃなどの異物や、毒物を飲み込んでしまった可能性も考えなければなりません。

来院の目安

嘔吐が一度きりで、その後のペットの様子が通常と変わらない場合は、緊急を要する状況ではないかもしれません。
しかし、何度も嘔吐が続く、下痢をする、元気・食欲がないなどの症状が見られる場合や、異物や毒物を飲み込んだ場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

予防法とご家庭での注意点

嘔吐の予防には、原因に合った対策をとることが重要です。
食べ過ぎや早食い、空腹が原因で嘔吐してしまう場合は、少量の食事を一日数回に分けて与えることで嘔吐の予防につながります。猫が毛玉を嘔吐する場合は、こまめなブラッシングや、飲み込んだ毛が便とともに排泄されるのをサポートしてくれるフードやサプリメントの使用などがおすすめです。

そして、異物を飲み込ませないよう、飲み込めるサイズの小さなおもちゃや、噛み続けると破損してしまいそうなもの、タオルやひもなど、誤って飲み込んでしまうようなものは犬や猫の届かない場所に置くことも重要です。
また、玉ねぎやチョコレートなどは、犬や猫にとっては毒物となります。誤って口にしないように、引き出しや棚に保管するようにしましょう。

さらに定期的な健康診断を受け、病気の早期発見に努めることも重要です。

まとめ

犬や猫の嘔吐は、時には深刻な病気の警告であることもあります。日頃からよくペットの様子を観察して適切な予防対策を心がけ、異変を感じた際にはすぐに獣医師の診断を受けることが肝心です。
愛するペットの健康と幸せのために、今日からできることから始めましょう。

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この記事を書いた人
永原 未悠(ながはら みゆ)
  • 永原動物病院 院長
  • 永原 未悠(ながはら みゆ)

飼い主様へのインフォームドコンセントや、信頼関係を大切にしています。大事な予防も含め、疾患(病気)への治療や方針について話し合い、飼い主様と一緒に進めてまいりたいと思います。

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