コラム
COLUMN
どういうときに動物病院に行くの?┃日常のケアや相談などでも訪れましょう
2024.08.01犬・猫
犬や猫と暮らしていると、ちょっとした体調不良などで動物病院に行くべきかどうか迷うことがありますね。
今回の記事では、どのような症状が出たら受診すべきかについて解説します。動物病院は、何かあった時にだけ駆け込む場所ではなく、日常のケアや相談で訪れることで、愛犬や愛猫が緊張しないで通える場所になります。
■目次
1.動物病院に行くべきか迷いやすい症状と判断基準
2.病気以外でも動物病院でお願いできること
3.まとめ
動物病院に行くべきか迷いやすい症状と判断基準
ここでは、動物病院にいくべきかどうか飼い主様が迷いがちな症状を挙げて、どの程度であれば病院に行くべきかについてお伝えします。
飼い主様との会話のなかでは「なんだか様子がおかしいとは思っていたけれど、様子をみていた」ということが少なくありません。明らかな異常が出てきた際は、かなり重症化していることもあり、治療が難しいケースもあります。
下記を参考に、少しの異変でも気づいたらまずは受診を検討してみてください。
<嘔吐>
猫の場合は特に吐くことは日常的にあるため、受診を検討することは少ないかもしれません。しかし、犬も猫も、1日に何度も吐く、吐いたあとぐったりしている、下痢など他の症状もあるなどの場合は受診をおすすめします。
<尿の異変>
尿量が多かったり少なかったりする、尿の色がいつもと違う、尿にキラキラしているものが混じっているなどの場合はできるだけ早めに受診しましょう。
<食欲の低下>
丸2日ほとんどなにも食べないような場合はできるだけ早めに受診しましょう。特に猫の場合は絶食により肝リピドーシスという恐ろしい病気に移行することがあるため、全く何も食べなくなったらできるだけ早く受診しましょう。
<皮膚の異変>
皮膚にできものがある、赤みがある、フケが多い、見た目に変化はないのに搔いているなどの場合は受診をおすすめします。
<歩き方>
跛行(歩き方がおかしい)している、足をひきずっている、腰を振って歩く、歩くスピードがかなり遅い、すぐに歩くことをやめるなど
いつもと様子が違う場合はできるだけ早めの受診がおすすめです。ただし、飼い主様の目の前でどこかにぶつけたなど、原因が明確で徐々に治っているようであれば数日間様子をみても構いません。
また、愛犬や愛猫の歩いている様子を動画に撮ることで診断に役立ちます。
<目>
目が赤い、目を細めたり閉じていることが多い、何度も瞬きをする、などの場合はできるだけ早めに受診しましょう。目やにや涙が明らかに多い、ベトベトした目やにや黄色っぽい目やにが出るなどの場合も早めの受診が必要です。目が濁ってきたという場合も老化と決めつけずに受診すると良いでしょう。
<耳>
耳垢が多い、耳垢が黒や濃い茶色になっている、耳が臭い、耳をよく搔いているなどの場合は早めに動物病院を受診しましょう。
<呼吸>
呼吸がいつもと異なる場合は、どんな場合でも早めの受診が必要です。特に、呼吸音に「ヒューヒュー」「ガーガー」などなんらかの音が混じっている場合は注意が必要です。また、犬が上を向いて呼吸していたり、猫が口を開けて呼吸していたらかなりの緊急事態であることが予測されるため、すぐに動物病院を受診しましょう。
また、愛犬や愛猫の呼吸をしている様子を動画に撮ることで診断に役立ちます。
病気以外でも動物病院でお願いできること
動物病院は、必ずしも病気の時にだけ行くべきところではありません。予防接種や避妊・去勢の相談をしたり、爪切り・耳掃除・肛門絞りなど日常のケアもお願いすることができます。少し肥満気味になってきた、最近食欲が落ちてきた、などの場合はフードの相談をしてみても良いでしょう。しつけがうまくいかない時に相談することもできます。
まとめ
動物病院にはできるだけ気軽に訪れて、犬や猫に慣れてもらうと何かあった時も安心です。動物病院が犬や猫にとって怖い場所にならないように、病院のスタッフに相談しておやつをあげてもらうなどの工夫をするのも良いですよ。
岡山県岡山市を中心に地域のホームドクターとして診療を行う
永原動物病院
この記事を書いた人
- 永原動物病院 院長
- 永原 未悠(ながはら みゆ)
飼い主様へのインフォームドコンセントや、信頼関係を大切にしています。大事な予防も含め、疾患(病気)への治療や方針について話し合い、飼い主様と一緒に進めてまいりたいと思います。
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